アンティークコイン業界のライフサイクルを考察|今は「成長期」?

最近、コイン投資の話題を目にする機会が増えてきました。

では、今日本のコイン市場はどのような段階にあるのでしょうか?

この記事では、業界のライフサイクルをもとに、今後の動向を考察してみます。

■ライフサイクルとは

製品や市場が、「誕生→成長→成熟→衰退」と進んでいく流れのことです。

ライフサイクルを「黎明期」「導入期」「成長期」「成熟期」「衰退期」と5段階で考えると「成長期」と考えられます。成長期も「前期」「後期」の「前期」ではないかと思います。

理由は次になります。

1.導入期ではない理由

・導入期は「市場に存在はするが、ほとんど知られていない段階」です。しかし日本ではすでに、テレビ番組やYouTube、雑誌などで「アンティークコイン投資」や「資産分散」の話題が増えています。

・国内大手オークションも盛況で、一般投資家が参入しています。

・市場認知はすでに始まっており、導入期は過ぎています。

2.成長後期・成熟期ではない理由

・成長後期・成熟期では「市場が飽和」し、「大手の独占」が始まっています。

・現在の日本では「個人ショップ」「専門ディーラー」「投資家」がまだ共存している状態です。

【結論】成長前期である理由

投資目的・コレクション目的の新規参入者が増加している。

・情報発信者(YouTubeなど)が増加している。

・一方で、業者数はまだ限られており、プレイヤー間の差が大きい。

現在成長前期と考えると、今後の成長も十分考えられます。

「今後も成長する」ということは、大変良いことではありますが、その裏では、色々な問題が発生するリスクも考えなければなりません。

■考えられるリスク

1.希少アンティークコインの枯渇

今後、アンティークコインの需要が高まれば、希少なコインの争奪戦が始まります。しかし、アンティークコインはその特性上、需要があるからといって今から製造出来ません。保有者が売りに出さない限り、購入は難しいということです。金や銀がこれからも上昇が見込まれる中、「売りに出す」とは考えにくいです。

2.ニセモノ・取引の厳格化

売買時、身分証の提示が必要になる。

3.価格の過熱とバブル化

市場が成長する過程で、需要が一時的に急騰し「実物価値を超えた価格上昇(バブル)」が起こる可能性があります。短期目的の投資家が増えると、相場の乱高下も起きやすくなります。

4.情報の偏り・誤情報の拡散

SNSやYoutubeなどで情報発信者が増えると、正確でない情報が広まるリスクも。

5.海外との価格乖離

為替変動や国債市場のトレンドによって、日本国内の相場だけ違う動きをするリスクもあります。

■結論

市場規模が大きくなれば、参入者も増え、その分悪質な業者も参入してくると思われます。

これはある意味、市場が大きくなれば当然です。

今後成長が期待出来るアンティークコイン業界ですが、成長に伴う問題点も考える必要があると思います。

上記のリスクは仮説で、実際にどのような問題が生じるかは、私も分かりません。

大切なのは、業界の変化を正しく理解し、自分のペースで学びながら関わること。

アンティークコインの世界は、知識と経験がそのまま価値に繋がる魅力的な分野です。

興味を持たれた方は、ぜひ早い段階から学び、情報を得ていく事をお勧めします。

「知っている」事が、最大のリスク回避になるかもしれません。

アンティークコインのご相談等ありましたら、お気軽にご連絡ください。

ご相談はショップの「お問い合わせ」からどうぞ

ブログに戻る

コメントを残す

コメントは公開前に承認される必要があることにご注意ください。