古代コインの「Brushed」とは?価値への影響を解説

古代コインの「Brushed」とは?価値への影響を解説

古代コインの修飾子「Brushed」編

注:「修飾子」は、「CoinsHeart」独自の呼び方です。

■「Brushed」とは

古代コインのNGC鑑定ラベルに「Brushed(ブラッシュド)」と記載されていることがあります。

これは、コイン表面がブラシなどの器具によって清掃された痕跡が確認される状態を示す説明表記です。

古代コインは長い年月を地中で過ごしてきたものが多く、発掘後には土や付着物を取り除くためのクリーニングが行われます。

その過程でブラシによる清掃痕が残った場合、NGCは「Brushed」と表記することがあります。

なお、「Brushed」はグレードではなく、コインの状態を補足するための説明です。

■なぜ「Brushed」になるのか

古代コインのクリーニングは非常に繊細な作業です。

長年付着した土や腐食物を取り除く際に、

・金属ブラシ
・硬い毛のブラシ
・回転工具

※高価な古代コイン(手作業)
・ピン
・ニードル(針)
・竹串
・顕微鏡

などが使用されることがあります。

清掃が強すぎると、コイン本来の表面まで削られてしまい、細かな線状の痕跡が残ることがあります。

このような状態が確認された場合に「Brushed」と判断されます。

■クリーニング済みとは違うのか

「Brushed」と聞くと、「クリーニングされたコインはすべてBrushedなのか?」と思う方もいるかもしれません。

実際にはそうではありません。

多くの古代コインは何らかのクリーニングを受けています。

しかし、

・表面への影響が少ない
・元の質感が維持されている
・不自然な痕跡が見られない

場合は「Brushed」と記載されません。

つまり鑑定の際に問題視しているのはクリーニングそのものではなく、ブラッシングによる表面への影響です。

■コイン価値への影響

一般的には、Brushedの表記はプラス評価にはなりません。

理由は、コイン本来の表面状態が一部損なわれていると判断されるためです。

ただし、価値への影響はケースによって大きく異なります。

例えば、

・非常に希少な発行年
・人気の高い皇帝や都市国家
・優れた肖像デザイン

などを持つコインであれば、Brushedであっても高い評価を受けることがあります。

一方で、同じ種類のコインが多数存在する場合は、Brushedのない個体の方が高値で取引される傾向があります。

■まとめ

「Brushed」は、古代コインの表面にブラシによる清掃痕が確認される状態を示す修飾子です。

古代コインのクリーニングは一般的な作業ですが、その過程で表面に影響が残った場合にこの表記が付与されます。

約2000年前の貨幣が汚れもなく奇麗な状態である方が稀だと思いますので、ほとんどのコインがクリーニングされていることになるでしょう。

必ずしも価値が大きく下がるわけではありませんが、オリジナルの表面状態を重視するコレクターにとっては重要なポイントの一つです。

コインを購入する際は、「Brushed」という表記だけで判断するのではなく、希少性や保存状態、デザインの魅力なども含めて総合的に評価することが大切です。

アンティークコインのご相談等ございましたら、「CoinsHeart」のショップからお気軽にご連絡ください。

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