古代コインの修飾子とは?Fine style・Full Crest・Banker Markの意味を解説
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古代コインのスラブには、グレードだけではなく「Fine style」や「Full Crest」などの追記表記が記載されていることがあります。

これらはコインの特徴や魅力を示す重要な情報ですが、日本語で解説されることはあまり多くありません。
今回は、古代コインの評価における「修飾子(追加表記)」についてご紹介します。
なお、「修飾子」という表現は 「CoinsHeart」 独自のものになります。
■まずは「Strike」と「Surface」とは
基本の通常グレード(MS・AU・XFなど)に加えて、「Strike」と「Surface」が評価されます。
Strike(打刻評価)
どれだけ鮮明に打刻されているかを示します。
古代コインは手打ちで製造されたため、同じ金型でも打刻の強弱に差が生じます。
評価は5点満点で、
・Strike 5/5:非常に鮮明
・Strike 3/5:平均的
・Strike 1/5:不鮮明
Surface(表面評価)
表面の保存状態を示します。
・摩耗
・傷
・腐食
などを総合的に評価し、5点満点で表記されます。
■コインの魅力を高める修飾子
① Fine style
彫刻の芸術性が特に優れているコインに付与されます。
全体的にバランスがよく、見栄えがいい。
古代ギリシャコインでは特に重要視される修飾子です。
② Full Crest
ヘルメットや兜の羽飾り(クレスト)が完全に残っていることを示します。
アテネのフクロウ貨では人気の高い修飾子の一つで、打刻位置が良好な個体にのみ見られます(裏面の4つ角も重要)。
③ Over strike
既存のコインの上から再打刻されたコインです。
古代の貨幣事情を知る手がかりになることがあります。
■コインの状態を示す修飾子
① Banker Mark
古代の両替商や銀行家が刻印した検査痕です。
② Test Cut
地金を確認するために入れられた切込みです。
③ Die Shift
打刻時に金型がずれた状態で打たれたことを示します。
④ Flan Flaw
コインの素材そのものに存在する欠陥で、後から付いた傷ではなく、製造時から存在するものです。
修飾子の代表的なものを記載しました。
修飾子は、「何種類ある」と数えられるものではありません。
鑑定時に状態を追記しているので、今後も新しい修飾子が出てくるでしょう。
■修飾子は価値に影響するのか?
・Fine style→プラス評価になりやすい
・Full Crest→プラス評価になりやすい
・Die Shift→状況による
・Test Cut→マイナス評価になる場合もある
・Banker Mark→歴史的価値として好まれる場合もある
■古代コインはグレードだけでは判断できない
例えば、
・AUでも芸術性が低いコイン
・XFでも「Fine style」付きのコイン
古代コインを見始めたばかりの方は、「AU」の方が「XF」より高評価なのではと思うかもしれません。
確かにグレードだけを比較すれば、その考え方は正しいでしょう。
しかし、グレードだけで価値が決まるわけではなく、修飾子により後者が人気になる場合があります。
修飾子は、「コインの個性を表す情報」とも言えます。
■まとめ
古代コインは、
「グレードは重要ですが、それだけで価値は決まりません。」
古代コインにとって、修飾子は非常に重要です。
修飾子を見ることで、そのコインの魅力や特徴をより深く理解できます。
修飾子の存在が、古代コインの奥深さと面白さを生み出しています。
古代コインを選ぶ際は、ぜひグレードだけではなく修飾子にも注目してみてください。
古代コインについての疑問やご相談は「CoinsHeart」からお気軽にご連絡ください。