古代コインの「Die Shift」とは?刻印のズレが生み出す個性を解説
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古代コインの修飾子「Die Shift」編
注:「修飾子」は、「CoinsHeart」独自の呼び方です。
■「Die Shift」とは
コインを鑑定した際、スラブのコメント欄に「Die Shift」と記載されることがあります。
Die Shift(ダイシフト)とは、コインを打刻する際に使用する金型(Die)が本来の位置からわずかにずれてしまい、その結果としてデザインが正常な位置から移動して刻印された状態を指します。
簡潔に言うと「中心からのズレ」です。
製造工程で発生した特徴の一つであり、コインの摩耗や損傷ではありません。
古代コインは手作業による打刻が中心だったため、このようなズレは比較的よく見られます。
■なぜ「Die Shift」が発生するのか
コイン製造では、上下の金型で金属片を挟み込み、強い力を加えて一発で図柄を転写します。
しかし打刻時に、
・金型がわずかに動いた
・金属片の中心確認が曖昧だった
店主独り言
「そもそも2000年前の時代に、いびつな金属片の中心に打刻することが、難しいと思うのですが」
古代コインは一枚ずつ手作業で製造されていたため、現代コインと比べてこのような製造上の個体差が発生しやすい環境でした。
■「Die Shift」は価値に影響するのか
Die Shift自体が直ちに価値を下げるわけではありません。
むしろ、
・製造工程を感じられる
・個体ごとの違いが分かる
・古代コインらしい味わいがある
と考えるコレクターもいます。
一方で、ズレが極端な場合にはデザインの見栄えに影響するため、好みが分かれることもあります。
価値への影響はコインの種類やズレの程度、市場での人気によって異なります。
■「Die Shift」を見る楽しみ
古代コインの魅力の一つは、機械で大量生産された現代コインにはない「個体差」です。
Die Shiftは、その個体差を生み出す代表的な要素の一つと言えるでしょう。
同じ種類のコインでも、
・図柄の位置
・打刻の深さ
・金型の状態
によって印象が大きく変わります。
Die Shiftを理解すると、単にグレードを見るだけではなく、コインがどのように製造されたのかという歴史的背景にも目を向けられるようになります。
古代コイン収集の楽しみをさらに深めてくれる特徴の一つです。
■まとめ
Die Shiftとは、打刻時に金型がずれて発生する製造上の特徴です。
古代コインでは比較的よく見られ、摩耗や損傷ではなく製造過程の痕跡として評価されます。
一見すると小さな違いですが、その一枚がどのように作られたのかを想像できる点は、古代コインならではの魅力です。
コインを観察する際は、グレードだけでなくDie Shiftのような製造上の特徴にも注目してみてください。
アンティークコインのご相談等ございましたら、「CoinsHeart」のショップからお気軽にご連絡ください。